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『魔法少女まどか★マギカ』第十一、十二話

これまでまどかちゃんを悲劇から救うべく、心をすり減らしながらも何度も時間を繰り返し孤独な戦いを続けてきたほむほむ。しかしそれは逆に幾多の時間軸を繰り返すことで逆にまどかちゃんの力を増大させ、最終的に彼女をより強大な魔女へと進化させることに他ならなかった。確かに10話見てても最初の頃のまどかちゃんはそんなに強いとは思わなかったけどほむほむが時間を繰り返すごとに各々の時間軸から魔力が収束させられ、最終的にはワルプルギスの夜を一撃で屠るほどの魔法少女になってしまったのだから最終的には彼女の手で自体をより悪化させてしまったようなものだ。

そしてまどかちゃんはマミさんに続き、またしても目の前で大切な友達を失う悲劇を経験した上に、QBから魔法少女という存在が人類へどれほどの影響を及ぼしてきたかを知らされることになる。まどかちゃんの脳裏に移る映像にはクレオパトラや卑弥呼、ジャンヌ・ダルクと思しき歴史上の人物も幾人か見られたが、もしかしてこの世界の女性で偉人と呼ばれる人物は相当な人数がインキュベーターと契約し、魔法少女となることでその偉業を成し遂げてきたのかもしれない。他に女性の偉人だとエリザベス一世やエカテリーナ二世、マリア・テレジア、ヒトラーの愛人であったエヴァ・ブラウンなどもそうであってもおかしくない。またQBは人類を牧場でその糧として管理される家畜になぞらえ、もし自分たちがいなかったら人類はいまだに洞穴で生活していただろうとも言っていたが、直接本人の功績でなくても男性の英雄、名将の類を生んだのもまた魔法少女の願いと考えれば真実味も出てくる。

最後の戦いに赴こうとする自身の元を訪れるまどかちゃんに自分が何度も過去を繰り返し、ただあなたを救うためにだけ戦ってきたと胸中を明かすほむほむ。自分ひとりでも充分ワルプルギスの夜は倒せると語るも明らかにまどかちゃんに悲劇を繰り返させないための精一杯のポーズだ。そしてついにやってきたワルプルギスの夜は天候にさえ影響を与え、結界により身を隠す必要もないそれ自体が現象と呼べるほどの強大な存在だった。ほむほむは一体どこからこれだけ盗んできたんだというほどの大量の対戦車ロケットや地対空ミサイル、ガソリンを満載しているであろうタンクローリーまで突撃させ、まさに戦いは火力だを地で行く猛攻を仕掛けるもののそれでも全く魔女には歯が立たなかった。それでもここでまた時間を巻き戻したら同じ悲劇の繰り返しだと果敢に立ち上がろうとするほむほむが男前すぎる。

ほむほむを救えるのは自分しかいないと、お母さんの制止を振り切り危険を承知で駆け出すまどかちゃんだが、娘を信じてそれを見送るお母さんがかっこいい。最終回にして遂に魔法少女になるべくQBに告げた願い、それは全ての魔女を過去までさかのぼって消滅させるというQBも驚くべきものだった。まどかちゃんは最初で最後の魔法少女としての変身を遂げ、宇宙の法則すら改変する神にも等しい超次元の存在と化したのだ。そこにかつてあったであろう時間軸の出来事なのかマミさんと杏子ちゃんが現われ、あなたが希望を叶えるのではなくあなたが私たちみんなの希望なのだとまどかちゃんを励ますシーンが挿入されていたのはよかった。まさに最後の最後で見せ場が回ってきたという感じだ。

ありとあらゆる時代と世界を駆け巡り全てのグリーフシードの穢れを吸収したまどかちゃんは、最後はそれらを全て銀河に集約し自らの矢でそれを撃ち抜き、ほむらちゃんは最高の友達だったと唯一形のある物として残ったリボンを託してこの宇宙からも消失してしまった。ほんの少し奇跡があればまた会えるかもしれない、という言葉どおりほむほむだけは新しい世界でもまどかちゃんのことを覚えており、杏子ちゃんやマミさんも魔法少女として生存することが出来たが既に魔女となってしまったさやかちゃんだけはどうにもならなかったのが悲しい。それでも上條君が再びヴァイオリンを手にするところを見届けて逝けたのだから幸せだったのだろうとは思いたい。

まどかちゃんの存在はこの宇宙そのものから消滅し、覚えているのは自分だけだと思いきや、まどかちゃんの弟は自分の姉である鹿目まどかとしてではないが、まどかという存在をなぜか意識していた。ここで弟やお母さんとのやり取りが挿入されたのはほむほむにとっても視聴者にとってもある種の救いのように思えた。魔女のいなくなった世界でも相変わらず人間の負の情念が生み出す災厄に変わりはなく、世界には新たに魔獣と呼ばれる存在が出現していた。それをビルの屋上から見下ろすほむほむの背後でQBはグリーフシードをポンポンと背中の口で食べていたけどサウンドエフェクトがやけにかわいいw まどかの起こした奇跡を知らないこの世界のQBは魔女の存在がなくなったせいなのか多少はまっとうなマスコットに見えてしまうから不思議だ。まさにきれいなQB・・・・・・なのか? まあ以前よりはまだマシという意味においては。

マミさんと杏子ちゃんは目の前で魔女と化したはずのさやかちゃんが消失してからのことはわからないが、ほむほむはまどかちゃんといつかまた出会うことを信じ、荒野で一人魔獣に立ち向かっていた。いつかまた彼女も戦いの果てに魂が燃え尽きるまでまどかちゃんとの再会を信じ、前に進み続けるのだろう。最後はまさにほむほむとまどかちゃんの時空をも超えたラブストーリー、そして人類補完計画ならぬ魔法少女補完計画となったわけだが、ほむほむにとってはこれが終わりじゃなくてまた新しい始まりになのは言うまでもないだろう。その果てに何が待ち受けているかはともかく、最後はちゃんとまどかちゃんと再び会うことができればいいとは思ってやまない。

最終的にまどかちゃんがQBの性質を逆手にとって、魔女の存在による悲劇を繰り返さない世界を作り出すのは予想の範疇だったけど、まどかちゃんが個体を超越し神にも近しい超次元の存在になるというのは『デモンベイン』の旧神エンドに近いものを感じた。あちらはあくまで『個』の意識を保ったまま人を超えた神になるというものではあったけど。虚淵さんが脚本という時点でただのハートフルな魔法少女ものにはならないとは思っていたがこれは予想以上の傑作だったし、ある意味でなのはシリーズを超える魔法少女の革新とも言うべき傑作だったとは個人的には思う。







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矢崎竜座

Author:矢崎竜座
所属 鹿屋基地、山口県立ロアナプラ高校愉悦部

身長 171cm 通常体重 60kg

趣味 二次元コンテンツ全般、格闘技全般(見るのもやるのも)、フットボール(アメリカさんやラグビーではない方、こちらは見るの専門)、リラックマ、映画鑑賞、ミリタリー関連

二次元における嗜好 百合、バイオレンス、リョナ、巨乳、褐色、銀髪、エルフ耳、人妻・未亡人、獣耳、姉・年上、ロリババア、男の娘、女騎士・姫騎士、巫女、魔法少女、ヤンデレ

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